DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007 LIVE REPORT PP SPECIAL LIVE LIVE REPORT
※写真をクリックすると拡大画像がご覧になれます
 これまでもドリカムワンダーランドで私たちの夢は何らかの形でかなえられてきた。つまりそれは、そこにいる私たちも誰かの夢をかなえるのにちょっとした役割を果たしてきた、とも言える。
そういう意味では、今回はまさに、私たちも参加しつつ同時に主役にもなる、という意味で、究極のテーマが設定されていたと言える。なにしろ、「夢よ、みんな、かなってしまえ!!!」なのだ。私たちの夢がかなうことが、そもそも今回のワンダーランドの目的というのは、凄いことじゃないか?

  というわけで8月4日にスタートした今回のドリカムワンダーランドも、6万人を集めるオープンエア・スタジアムであるこの国立競技場の2公演で幕を閉じることになる。むろんここでも、夢かなプロジェクトは様々な場面で夢をかなえていた。たとえば、座席。ファミリーゾーンや、カップルのための「ハの字シート」が用意されたほか、まるで魔法のように花道があらゆる場所に登場しては、吉田美和さんと中村正人さんがそこを駆けまわることで、自分の席から充分にバンドを身近に感じることができたはず。そういう意味では、バルーンに吊られて会場を横断する吉田さんの姿も、会場のありとあらゆる人が彼女を近くに感じる瞬間だっただろう。
 また、選曲にもいろいろと、夢がかなう仕掛けが隠されていた。みなさんからのリクエストで演奏曲を決める、といういつものワンダーランドの方法もそもそも夢がかなう一つのあり方だし、なにしろ、今回は本編で30曲、そしてアンコールで4曲! あの歌が聴きたい……という特別な夢を持っていた人たちにも、それぞれが満足いくものだっただろう。他にも「誕生日の人にバースデーソングを歌ってほしい」という夢に応えて"HAPPY HAPPY BIRTHDAY"が選ばれ、「アカペラで歌ってほしい」という夢には"make me your own"や"星空が映る海"などが待っていた。"あの夏の花火"を聴いてドリカムと花火を見たい、と思っていた人の夢もかなっただろうし、「未来予想図3を作ってほしい」という夢も「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」で実現し、それが初披露という形で演奏されている。「ブラスの音を満喫したい」という夢も5管の強力なホーンセクションが実現。そういえば「思う存分、演奏に専念したい」と以前話していた中村さんの夢も、音楽監督を佐藤博さんにお願いすることでかなっていた、のではなかろうか。
 もしかしたらこれはドリカムの夢もかなっている瞬間なのかもしれない――そうふと感じたのは、吉田さんと中村さんが国立競技場の聖火台に点火し、そして6万人の"何度でも LOVE LOVE LOVE"が実現していくという一連の流れのときだった。これほど大きな会場に集ったお客さんたちを、聖火台から見た風景はいかほどのものだっただろう。ちゃんと音楽が届き、だからこそ、ライヴを見たいと集ってくる人々。そんな6万人が声を合わせて、自分たちの曲をともにコーラスする姿。一人ひとりが観客席にいることで実現する「6万人のコーラス」を体験して、夢がかなうだけではなく、自分が誰かの夢をかなえるちょっとした役割を果たしているのだという素敵な相互作用を、あの会場にいた誰もが感じたのではないだろうか。

  吉田さんが冒頭に「今回は長いよ〜」と笑いながら話していたように、息をつかせぬ30曲の本編を終えたあとのこと。「ウェーブをやりたい」という誰かの夢が、アンコールを待つ間にみんなの力で実現する。大きな会場で、ただドリカムの歌と自分が繋がるだけではなく、自分の周りの人たちともゆるやかに繋がることでかなう夢。そして生まれる、ほっこりと温かな気持ち。「夢よ、みんな、かなってしまえ!!!」という、ドリカムのバンド名にも通じる壮大なテーマが、ちゃんと実現するということを体感するだけでも、ミラクルを信じたくなろうというものだ。いや、そこに確かに、ミラクルはあった。
  そしてアンコールの最後に演奏されたのは、"決戦は金曜日"。心地よく夕焼けから夜空に変わっていったこの日のライヴを、楽しい記憶で終了させるのにこれほどぴったりの曲はないだろう。もっともっとドリカムの曲を聴き続けたい、これからの歩みも見続けたい――この曲を聴いていると、そんな未来への「夢」が胸の中を満たしていく。誰もが笑顔で、次のワンダーランドを迎えられますように、と。

text:妹沢奈美

DWL2007 SONG LISTはコチラ
プライバシーポリシーリーガルノーティス (c) DCTgarden.com ALL RIGHT RESERVED