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ロスアンゼルス 思い出の場所巡りシリーズ その2

 この坂を登って右に曲がると、サンセット・ブルバード。

 ミュージシャンにとっては何回訪れても大興奮の町並み(ロック音楽史上有名な場所ばかり。タワーレコードが無くなったのはやっぱり寂しいが)を過ぎると、2002:monkey girl odyssey west coast-mixでライブをやったHouse of Bluesが右手にあった。

 でもね、ここが思い出の場所になってはダメなんだよね。

 また戻ってこなくてはダメなんだ。

 世界中にドリカムの音楽を届けたいという願いの始めの一歩として挑んだ北米ツアー。

 実は、まだ、諦めてないんだよね。

 1989年にデビューした時に掲げた「グラミー賞をとる!(坂本教授のように)」っていうのと、「500万枚セールス!(宇多田さんはもちろん、B’zさん、GLAYさんなどが達成している)」という、僕の二つの夢(=目標)は、まだ全然叶ってないんだよね。

 もちろん吉田さんは、ドリカムの音楽を一人一人の心に届けることを大切にしているし、グラミー賞だの枚数だの全然考えてない。

 だからこそ僕は、そんな吉田さんの歌を、世界中の人に届けたいと思う。

 で、結果として、グラミー賞だったり、500万枚だったりすれば、ほんと嬉しいのだけれど。

 DREAMS COME TRUEという名前をつけた責任者の僕は、通り過ぎるHouse of Bluesの写真を撮りながら、決意も新たに背筋をピンと伸ばそうとしたけど、シートベルトに阻まれて、カメラを持つ手が激しくブレてしまった。

 やっぱり今年の僕は、こんな感じなのかなぁ。