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この空に浮かぶ雲になりたい。

 地球の営みに逆らわず、生まれる時に生まれ、消える時に消える。

 昼は太陽の光に輝き、夜は月の光を映す。

 時には大地に雨を降らせ、乾いた土地を潤す。

 時には大地に雪を降らせ、あらゆる生き物に試練を与える。

 上から眺めても、下から見上げても、その美しさに変わりはなく、しかしながら、絶えず変化することを恐れない。

 希望の朝日にも、終焉の夕日にも、分け隔てなくその色に染まる。

 風に運ばれる雲の一生は、ひとの命が運ばれる「運命」に似ている。

 二つとして同じものは無く、二度と繰り返されることは無い。

 だからこそ、その一瞬一瞬を生きることの大切さを、感じずにはいられない。

 過去から学び、今を生き、未来に向かって顔を上げる。

 この空に浮かぶ雲を見ながら、僕は、大きく大きく深呼吸した。