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ベーシック・レコーディングは楽しい。

「ベーシック・レコーディング」をあえて
日本語で言おうとすれば、

    「基本のオケの録音」

かなぁ。

ドリカムの1stアルバムからずっと同じ方法で
レコーディングしてるんだけど。

この方法は完全に古くなって、今のクリエー
ターはほとんどやっていないと思います。

ベーシック・レコーディングの前に、まずは
「プリ・プロダクション」

すなわち、本番のレコーディング(プロダク
ション)の前(プリ)の作業。

何十台もあるシンセサイザーに入ってる何万
という音色から選んだり、音色を編集したり
して、ドラムやベースやピアノやストリング
スやパーカッションやブラスなどなどを、
MIDIシステムというソフトでひとつひとつの
パート/フレーズ/パターンをプログラムして、
一曲のオケをとりあえず仕上げてしまう作業。

例えばドラム・セットをプログラミングする
のには、
キック(低音でドン!ドン!という音)
スネアー(多くは2拍4拍でタン!タン!とい
う音)
ハイハット(チキ!チキ!と刻む金物)
タム(音程がありトン!トン!トン!という音。
数はその都度違う)
シンバル(ジャ〜ン!という音がする金物)
などなどを、
一つずつ音色、音の長さ、音量、タイミング
を工夫しながらプログラミングする。

アレンジの趣旨によっては二つ三つの音を合わ
せてキックを作ったり、3種類のハイハットを
使うこともある。

ピアノならば、(僕はあまり弾くのがうまくな
いので)左手のパートと右手のパートをドラム
と同じく、一音ずつ音色、音の長さ、音量、タ
イミングを頭の中で鳴ってる音を再現すべくプ
ログラミングする。

特に和音の積み上げ方にはこだわりまくる。

こんな風にアレンジ(編曲)に必要な楽器の
音全てをプログラミングする。

僕の本職のベースだって、最初はプログラミ
ングのシンセで完成させてしまう。

そうすると、僕のプレイヤーとしての実力に関
係なく(自称、ベースマガジンの表紙を飾った
最もへたくそなベーシスト)アレンジャーとし
て必要とするベースラインができるし、客観的
に考えることができる。

実際このプリプロは膨大な時間がかかってし
まう。

それは、小学校の時にいやというほど実感し
た、僕の不器用さが起因してると思うのだが。

で、このフルマラソンみたいなプリプロが終っ
たあとに来るのが、本番レコーディングの最
初のステップでもある
「ベーシック・レコーディング」

プリプロで作った音全部を、パソコンを使っ
た録音機(今ハードディスク、昔テープレコー
ダー)に録音していく。

その際、プログラミングで選んだ音が適切か
検証する。

時にはプリプロ中に気づかずにいた変な音色
や間違ったデータを発見/修正することもあ
る。

万が一イマイチの時は、その場でフレーズや
音を編集したり選び直したりする。

また、プリプロではやりきれない音圧や音質
を、プロのエンジニアの技術で磨きをかける。

このプログラミングした音を全部録音するだ
けで一日がかり。

おっと、その前に、よしだみが参加して、
キーやテンポは適切なのか、実際録音して精
査する。

なぜなら、パソコンでオケをコントロールし
てあるプリプロ状態なら、キーもテンポも簡
単に変えられるからだ。

あまりにキーやテンポが合わない時は、和音
の積み上げ方やリズムのパターンをやり直さ
なければならない。

これが一番ヤバイので、プリプロ中は常によ
しだみの音域を確認しながら進める。

以上、ドリカム的ベーシック・レコーディング
の80%の説明。

だから、楽しいのだ。

プリプロで作ったオケが記録される瞬間。

今回のプリプロは、空と海を眺めながら。

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なんという贅沢。