神様お願い
たとえ、ステージ・センターで歌う夢は破れても、
バッキング・ボーカリスト 中村正人、
「俺もドリカム・キャンペーン、続行中!」
出番ですよーーーー!!!
「二曲以上の」レコーディングのうちの、1曲目のボーカル録りが順調に進んでいる。
今回は、僕のバッキング・ボーカル(日本では普通コーラスと言ったりする。)の録音まで駒を進める事ができた。
(ドリカムNEW ALBUM『THE LOVE ROCKS』の『空を読む』を聴くと、いかに、ワタクシ中村の声が、ドリカムサウンドにとって重要か、あなたは、メロメロ、あーんど、ハッとしてグッと気づいてしまうに違いない。)
ホンマよかったなァ〜、仕事あってェ〜。
★ ★ ★
ボーカル録りとは、まさに、楽曲に「魂」を入れる作業。今まで、この世に存在しなかった作品を、生み出す作業。いつか「うた」自体は忘れられてしまうかもしれないけど(もちろん忘れられない「うた」であるよう願っている。)、「うた」が生まれた、という事実は「永遠」のもの。
その「永遠」が始まる奇跡の瞬間。
「音楽の神様」と吉田が、一体となることを、目撃できる幸せと興奮。
同時に、「最高のパフォーマンスを、一音たりとも、絶対に録り逃さないぞ。」という、極度の緊張と集中力が要求される、「プロの腕の見せ所タイム」。
なのに、なのに、なのに、
「録音侍」三人衆のひとり(詳しくは yorimo にアクセス!)、
「丘群 ガンダム之定 お宅左膳」
(オカムラ ガンダムノジョウ オタクサゼン)
は、吉田が歌った奇跡のワンフレーズを、
みごとに、 録 り の が し た 。
あちゃ〜、やってしもたァ〜〜〜〜〜。
めちゃめちゃ短気だけど、皆が思うより心の広い僕は、めちゃめちゃ頭に来たけど、「お宅左膳」を責めはしなかった。
●理由その1
嫁さんがとても出来た人なのと、彼女が、THE LOVE ROCKSツアーを見てから、それまでは「べつにっ。」って感じだったけど、それ以来ドリカムのファンになった、と聞いたから。
●理由その2
吉田が発注していたフィギュアを、彼が、見事な出来映えに完成させたから。
●理由その3
こういうハプニングから、逆に、もっと素晴らしいパフォーマンスや、アイデアが生まれる事が多々あるから。(本当に、そうなんだ。昔、ボーカルを誤って消されちゃった時も、泣く泣く、一からやり直したら、もっと、すんばらしー出来上がりになったこともある。「音楽の神様」ありがとう。)
まさに、禍を転じて福となす、やなァ〜。
とはいえ、「お宅左膳」のミスが消える訳ではない。
彼のため、心を鬼にして、お尻を ぺんぺん! しておく。
そんな、大混乱(?)のスタジオから、ふとボーカルブースに目をやると、
一同、「あれれーーーーー!」