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「才能」と「器」


ドリブログ1225で、木下航志(きした こうし)くんに触れたら、リアクション多数だったので、これをお勧め。




木下航志「voice」(小学館)。

彼自身のエッセイ(作家としては、僕より先輩)と写真で綴る、ほんとにステッキーな、一冊。

僕の尊敬するミュージシャンの一人、航志くんと出会ってから、随分と時間が経ったような気がする。

実年数でいうとそれほどではないんだろうけど、彼の進化を見てると、自分の歩みの遅さにハッとする事が多い。

幸運にも僕は、「音楽の神様」からのギフトを持ってこの世に生を受けた人を何人か知っているが、航志くんもその一人。

しかも、そのギフトをホールドする「器(人格)」も持っている(これは、吉田さんにもいえることだ)。

「器」といっても、善良なだけでは、その才能を支える事はできない。

音楽に対する人並みはずれた情熱、自分を表現する事への執念、時にはエゴとも取られかねない態度をもってしても音楽することを最優先する意志。そして、音楽する時は他人におかまいなしの集中力と大胆さ。

この「才能」と「器」を兼ね備えたミュージシャンに出会うたび、彼等が成し遂げなければならない、或は、死ぬまで(もちろん死して後も)止めることができない役割の大きさに、気が遠くなってしまう。

もちろん、“そうではない”僕は、ささやかなジェラスを感じながら。

こんな表現したらプレッシャーかって?いいえ、彼等は、全然気にしてないはずです。はい。

そして、この一冊を通して言えるのは、航志くんの家族の素晴らしさだ。妹さんの佳耶さんの文章に至っては、ダース・マサーでさえ一筋の涙。

そんなわけで、是非、手に取ってほしい。

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富士山の写真、「鼻たっかだかぁ〜!」だった僕を、コテンパンに打ちのめしたのは、トラック・バッカーの「ドリだいすき☆さん」の、富士有料道路&伊豆半島&芦ノ湖&箱根山(左上)&大島&利島&新島&式根島&神津島&相模湾&駿河湾付きの写真。完璧です。花丸エスト!すんごい!ミラクルショット!半島マニアの僕が狙っていたのは、まさにこの写真!完敗です。あの〜、デスクトップに保存させてもらっていいですか?個人で楽しむ以外には、絶対使用しませんから。