夕暮れから夜明けに渡るとき、月がずっと一緒にいてくれた。
きっと、大好きな「月のうさぎ」も、僕を見守ってくれていたに違いない。
おかげで、軽い閉所恐怖症の僕は、安心して旅することが出来た。
また、時間をさかのぼる。
出発した日付の夕日に送られて、同じ日付の朝日に迎えられる。
何度経験しても、不思議な気分。
一昨日、「春だ!春だ!」とはしゃいでいたのに、JFK空港に降り立つと、気温マイナス5°C。
いちどは伸びた背中が、また、猫のように丸くなる。
油断して、軽装でこちらに来てしまった僕は、スタジオにはいっても震えがとまらず、カウチの中でうずくまる。
しまいにはオイルヒーターまで出してもらって、股火鉢ならぬ、股ヒーター。
「かっちょわるっ!」
そうしてるうちに、sumile sushiでデリバってもらった、チキンカツ・セットが到着。
こんな時は、あたたかい食事しか僕を救えない(なんという贅沢)。
胃から熱が発生。
その熱は、体中にじわじわと広がる。
やっとのことで寒さから解放された僕なのに、こんどは強烈な眠気に捕まる。
カウチが、一瞬のうちに、ボートに変身。
首をガクガクいわせながら、必死で船を漕ぐ僕なのでした。
結論。
「だから、無理なスケジュール立てちゃ、ダメなんだってバカぁ〜!」
(ここにおける「バカぁ〜!」は、「UNPRETTY DAY!」での吉田さんのパフォーマンス風にお願いします)。