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ドリブログ ARCHIVES

僕の願いが、天に通じる。

 

昨日のつづき。

「撮影場所を、屋上から2階に変更!(イン イングリッシュ)」

やった!屋上は怖くていやだったから、僕、ゴキゲン。

でも、なんだかその他大勢役のバックコーラスの人はいないし、スタッフも少なめ。

『へんだなぁ』と思ってたら、スタッフのこんな会話を小耳に挟んでしまった。

「この階は、大人数で上がると強度が足りなくて落ちるかもしれないんだってさぁ(イン イングリッシュ)」

「そうだよなぁ。鉄骨だって、いつまでもつか分かんないぜ(イン イングリッシュ)」

『なぬーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!』

我に帰って、吉田さんの前方に空いてる穴を覗き込んでみると、2階といえども、そこは地上4階ぐらいの高さ。

しかも床を支えているはずの鉄骨の8割がぼろぼろに錆びて、ただぶら下がってるだけ。

『ぎょえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!』

僕の顔が引きつる。

その次の瞬間、吉田さんの取った行動に、僕は内股になってしまった。

なんと、パフォーマンスしながら、その僅かにしか繋がっていない鉄骨に両手で捕まり、穴の淵に足を掛けたのであった。

はぁい、よく見て下さぁい。

出演者全員が吉田さんを見て、引きつった笑顔を完全に凍らせてます。

この恐れを知らない(無謀とも言う)行動に、さすがのスタッフも「オーマイゴッド!!!(すでにイン イングリッシュ)」と飛び出して来た。

僕も震える声で、「みわちゃん、あぶないよぉ〜」(こういう時だけ吉田さんを“みわちゃん”と呼んでしまう僕)と注意。

その時の、吉田さんの一言。

「ちゃんと見て、計算してるんだから、大丈夫!もう!まったくぅ!」

「そういうことじゃないんだよなぁ」と、小声でぶちぶち言ったけど、こうなると吉田さんは何を言っても言う事を聞かないので、「落ちるときは一緒だ!」と、訳の分からない決心をする自分に呆れる。

『これじゃ屋上の方がましだった』なんて思う自分に、また、呆れる。

いろんなポイントがずれまくったまま、無事、撮影終了。

もちろん、地上に降りるまで、僕の足はすくんだままだった。

ちゃんちゃん。

もう、つづけなくて、いいよねっ。

★業務連絡★

こんなおっかないミュージックビデオでも「ミタイ!ミタイ!」人はドリボにカキコ。