僕の街では、2007の0911は一日中雨だった。
レコーディングをしながらも、時差のあるNYで0911がまた巡って来るのを息を潜めるように待つ自分がいた。
去年、びわ湖ホールでのコンサートの最中おきた症状が起こるのではないかという不安が心の奥底で広がり始めていた(ドリブログ20060912)。
『レコーディングに集中しよう』
僕はひたすら新曲の譜面を見つめた。するとその不安は、消しゴムで消した音符がゴムの屑に変わったように、存在は確かに残っているのだが、昨年まで続いていた現象とは違うものになった。
0911に対する想いに何か変化が起きている。今は具体的に説明できないが、そう感じた。
天から吉田さんに降りて来た「未来予想図」という言葉が、とてつもない力をもって僕を支えた。
それはドリカムの楽曲としてではない。その言葉の持つパワーに改めて気づかされたのだ。
そんな時に、「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜 わたしたちの未来予想図 〜」ミュージックビデオのフルヴァージョンが届いた。
ちゃんとあなたに、伝わる作品です。
今日も平穏な一日を送れたことに感謝して、降り止まない雨の中に、僕の心は溶け込んでゆく。