「まさくん、
　みんなの反応どうだったかなぁ？」

くたくたで弱々しい声だった。

すでに初日ベイビーズのリアクション
ぜ〜んぶチェック済みの俺は

胸を張ってこう答えた。

「ベイビーズみ〜んな
　幸せになったよ」

初日前の晩は朝の4時まで
演出のチェック事項を書き出し、

本番直前まで修正を続けた。

正直なんか変な感覚だった。

ライブハウスでやってる時のような、

初めての全国ツアー出る時のような。

ヒット曲もなく、
レコード会社のデスクスタッフ皆様には
大好評だったけど、

ほとんど誰も知らないドリの時のような。

初めて東名阪で、
知られてない曲ばかりを

得体の知れない自信満々で
やってた時のような。

そうか！

今のドリも
同じような状況なんだよ。

愛するベイビーズに
愛してもらっちゃってるけど、

「ドリカム」というカタカナ四文字を
知らない人がどんどん増えてる状況。

最後に吉田さん言ってたけど
こうして一曲一曲を伝えることが

大切なんだと。

知ってるベイビーズは恐ろしく深く
愛しちゃってる

「そーせくしー」で「そーふぁんきー」
なドリを、

今夜も一人一人に伝えまさと65ちゃい。

んじゃ、のちほーほけきょ。