サイン、コサイン、タンジェント
あくまでも、ドリカムの「なか」がプロデュースするレコーディングの場合。
ここにとりい出したる一枚の譜面。
種も仕掛けもありません。これだけだと、ただの五線紙。
ここに、物差し、ボールペン、Bの鉛筆を用意する。鉛筆はBに限る。書き込むのに力がいらず、消すのに容易い。
曲の進行が一目で分かる様に、予めレイアウトを考えて小節を書き込む。次に小節番号、セクション名、テンポ、など必要な情報を記入する。ハードディスクレコーディングに移行してからは、この小節番号が意外と重要。もちろんアレンジャーによっては何枚でも譜面を使う人もいるが、僕は、よほどのことが無い限り、一曲一枚を心がけている。一枚以上だとコピーの量も単純に増えるし、譜面張りのプロセスも増えるし、譜面台にも乗りにくくなる。仕事は効率と段取りと心得よ。
(余談だが、ここに写っている僕の二本の指はベースを奏でるのに使う指。僕は「メロメロ・フィンガーズ」と呼んでいる。断じて「エロエロ」ではない。あしからず。)
基本的にはレコーディングのガイドマップとしての譜面が目的なのであまり細かく記入し過ぎないのがコツ。
コード進行と最低限必要な旋律のみ記入。時には既にプログラムしてあるストリングスのメロディーが各和音のトップを決める事もあるので、それも記入。和音の音の積み重ね方(何通りもある。)にこだわりがある時も、書き込んでおいた方がミュージシャンに親切な事もある。
(まだ未発表の曲なので修正してある。誰かが譜面に鼻水を垂らしたのではない。あしからず。)
っということで、今やってる「冬のナニ」の譜面の出来上がり。意外とシンプルでしょ。
でもね、あのただの五線紙だった紙が、ドリカムの新曲を記録することによって、宇宙広しといえども、この世に存在するたった一枚の「オリジナルの譜面」になるプロセスなんだよね。納得ぅー。
で、
なんでここまでして、こんなディープな内容をブログっているかというと、「ボーカル・レコーディング」のっぴきならない状態に突入というサイン、コサイン、タンジェント。
僕の頭は円周率3.141592653589793238462643383279・・・(小学校時代、ココまでしか覚えてない。)
分かり易く言うと、いつまで続くか皆目検討がつかない。
もっと分かり易く言うと、