全ては「ドリカム品質」のため。
ドリカムの新曲2曲目のミックスの、ヴォーカル・パート(リード・ヴォーカルはもちろん、吉田さんによって何十回も多重録音されたハーモニーやバッキング・ヴォーカルのこと。)の最終チェックの様子を空撮。
この段階(ヴォーカル・パートの最終チェック=ミックスの終盤。)に辿り着くまで、すでに2日掛かっている。
しかも、このチェックだけでも2、3時間ぐらいかかる。
リード・ヴォーカルの音量が大き過ぎるところ、小さすぎるところ、聞きづらいところはないか?
吉田さんが持つ、詩をちゃんと伝えるための声質になっているか?
リバーブは正しいものが使われているか?その割合は?
ディレイは使うのか、使わないのか?使うとすれば、適切なものでベストなセッティングなのか?
コンプレッサーが掛かり過ぎてダイナミクスが失われていないか?
不必要なリップノイズはないか?
リード・ヴォーカルに対して、ハーモニーの音量、音質は?
バッキング・ヴォーカルは、それぞれのパートがバランス良く出ているか?左右のバランスは偏っていないか?リード・ヴォーカルに対しての音量、音質は適切か?
などなど。
吉田さんが細かくダメ出しやリクエストをだして、エドがエンジニアとしての高いスキルをもって答える。
どちらも根気が無ければ、出来ない作業だ。
全ては「ドリカム品質」のため。最高のクオリティーで僕らの音楽を、皆に、届けたい一心。CDを買って、「これなら満足。」と言ってもらいたいのであーる25。
濃い性格のため、ついつい鼻息が荒くなって来た僕は、吉田さんの頭を見てビックラこいた。
「あのー、吉田さん。頭に鉛筆(消しゴム付き)刺さってますけど。」