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かなりいい感じであがってますから

 

「ドン!ドン!ドン! ドド! ドン!ドン!ドン! ドド!」

 


ちょいと早めに仕事を始めようとスターチャイルド・スタジオに行ってみると、お隣さんのスタジオ・モンキーGから、ゴキゲンなバスドラの重低音が響いて来るではあ〜りませんか。

 

 

 

「こんな朝から、デスコ・パーチーかぁ?」

 


ちょっとウキウキしながら覗いてみると、セクシーでビューチフルなギャル(!?)ではなく、真剣な顔をしたAKSの二人、SHIGE&KEITAが、ユニゾンで頭をかいていた。

 

 

 

「やだな〜、まささん、何言ってんすか。オレたち、別に頭かゆいわけじゃないっすよ。これ、振り付けっすよ。ったく〜、分かってないんだからぁ。」

 


70年代の終焉と供にダンサーとしてのキャリアを終えた僕だが、ここまでAKSと感覚がズレてしまっていたなんて。

 

 

二人にコレだけは負けないと思っていた僕の「HMDT」(必殺メロメロ・ダンス・テクニーク)「ロボットみたいなダンス」でさえ、錆び付いて来た。

今度ニューヨークに行ったときは、レッスンを受けて、スキルに磨きをかけないと。

SHIGEさんやKEITAくんに、このままペロペロ舐めさせておくわけにはいかない。

しかも今年2007年は、ドリカムワンダーランド・イヤー。

思い起こせば1999年。

ドリカムワンダーランド「春の夢」の時、サボらずにしっかりダンスをやっていれば、今頃、J-SOUL BROTHERSを経てEXILEのメンバーだったかもしれない。

 

『んなこたー100%ねーでしょ。』

 


あれっ?天の声が聞こえた。

 

 

 

「まささん、なにブツブツ言ってんすか。オレら、ちょー練習中っすから邪魔しないでください。

 

あっ、『大阪LOVER』の振り付け、かなりいい感じであがってますからご心配なく。SHIGEさんの立ち位置もバッチしっすから。

んじゃ、決めのポーズやりますよ。チェッキラーウト!」

 





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