ミックス作業もいよいよ追い込み。
3時間押しはなかなか取り戻せない。スケジュール的には緊迫はしているもののスタジオの雰囲気は和やか。
吉田さんがちょこまかしているので顔がぶれちゃったけどタコチューみたいで面白いので気にせずUP。
仕事が押しているのでやむを得ず連日深夜までの作業が続く。
でもこれがあまり良くない。時差に加えて疲労も増しているので夕食の後はガクンと判断力が落ちる。判断力が落ちた状態でミックスを続けても結果翌日やり直す事が多い。だから極力単純な作業に充てる。そんな時はトラックの掃除がピッタリ。
何十トラックもあるデータの一つ一つを聞きながら慎重に無駄な音やノイズを消して行く。(ドリブログ0704,2006で触れたことあるよね。)
生楽器もいっぱい入っているからいろんなノイズが入っている。ミュージシャンの服がこすれた音、モニターしてる音がヘッドホンから漏れた音、楽器を持ち替えた音、ちょっと咳払いしちゃった音、歌と歌の間にあるリップノイズ、歌う直前まで音程を探ってる声(これは僕の場合)、ドラムセットのタムが鳴っていない間のドラムセット全体の音(タムをよりクリアーな音でミックスしたい時はこの作業も欠かせない)、などなど。
テープ・メディア時代とは違ってコンピューターによるデジタル・レコーディングになってからは画面で波形を見る事ができるので、かなり効率的に作業を進めることが可能になった。けれどもたまに画面に表れない繊細な音もあるので最終的には耳で確認しなければならない。ノイズとばかり思っていた音が音楽的には作品を左右する大切なブレスだったりすることもある。これを消しては一大事。
結論。これも決して単純な作業ではなかったね。
そんなこんなで一日の作業の終了をコールするのも難しい仕事である。スケジュールとバジェットと皆の体調と作品の完成度(僕らの場合は完璧印以外無いのだが)と満足度と突発的なトラブル(今回はやっちまいました)。全てを考えて僕が出した結論は、今日はここまで。
何故かって?
だって吉田さんはソファーに倒れ込んでるし、「コイツ」は1時間前からイビキをかいて熟睡してるし、エドさんの目は真っ赤だし、マウスを持つ僕の手は何回もつるし、ねぇ。
それじゃまた明日。バイなら。