老若男女問わず、すんごい音楽家との出会いは、シゲキテキ その2。
今回は、ギターのレコーディング。
「FUZZY CONTROL」のJUONくんを迎えて、ワクワクドキドキ。彼とのスケジュールが合わなくて、打ち合わせ無しの突撃レックとなった。
『ダイジャブかなぁ。この曲、ファジコンの音楽性とは随分違うからなぁ』
な〜んて、全くいらぬ心配だったと分かったのは、彼が出した一発目の音だった。
とにかく、なんの躊躇も無く、今にも博物館に入りそうなヴィンテージのSGギターをギャイ〜ンとかき鳴らした。
『なんていいフレーズなんだ!』
そう、僕が何も言わなくても、どんどんすんごいリフやフレーズが飛び出して来る。
譜面なんか殆ど見てないし、完全に音楽を自分のものにしているのだ。
目をつぶってギターを弾きまくるJUONくんを見ていたら、なんだか感動してこんな事を思った。
『僕も、レコーディングで、こんなふうに楽器が弾けたらいいのになぁ』
はい。僕もベースを“弾き”ますよ。
でも、彼の様には“弾いた”ことがないんだなぁ。
いっつも先に頭の中で考えて、ガチガチにフレーズを決めてから、一音一音そのアイデアを、なぞる様に録音してるのだ。
でも、彼は違う。感じるままに溢れ出る音楽を、そのまま表現している。
『うらやますぃー!』
とはいえ、僕のキビスィー注文にも(だから、鬼プロデューサーですから)耳を傾けてくれる、ハートの広い音楽家なのだ。
最後には、歌いながらソロまで披露してくれて、僕、大興奮。
ほんと、シ・ゲ・キ・テ・キ。いい出会いをさせてもらいました。
3ピースバンド、「ファジコン」で残るは、ベースのJOEくん。映像で見る限り、彼も相当の強者。
ぜひ彼にもレコーディングを!と思った瞬間、僕の職業を思い出した。
その代わりと言っちゃなんですが、彼等のもう一枚の0813リリースのアルバムをご紹介。
すっかり全員左利きの「FUZZY CONTROL」に魅せられた右利きの僕は、今年のWFで、JOEくんに対抗すべく、「上半身裸+タトゥー」を密かに目指すのだった。