もう、影もカタチもない。
ニューヨークのソニースタジオ。
作業してたらふと思い出して、写真探したら
「あった!」
2004年9月の写真。
「DIAMOND15」の時だったなぁ。
もうどんどこ大きなスタジオが閉鎖してから
久しい。
CDという形態が、音楽を伝えるプロダクトと
しての存在が今のような惨憺たる状況になっ
て、制作費が大幅に削減され、大きなスタジ
オを使えるような予算を取れなくなったのが
大きな原因。
特にニューヨークみたいな場所は、スタジオ
よりもアパート(コンド)にした方が儲かる
となると、あっという間にそうなってしまう。
「寂しいけど仕方がない」と、ニューヨーカ
ーは言う。
CDショップとて同じ。
マンハッタンに最後まで残ったとある大型店
舗も、売り上げは伸びていたのに、他の業種
に貸したほうが高い賃料を取れるということ
で、あっというまに閉店。
この時はさすがに「悔しい!」と思ってしま
うほどだった。
音楽としての「音楽ソフト」にどんどんお金
を払ってもらえなくなる。
それはそうだ。
インターネットの時代になって、タダで楽曲
を聴いたり手に入れたりする方法はいくらで
もある。
借りてきたCDだって読み込めば、曲目もジャ
ケットも自動的に読み込まれる。
しかも、そのクオリティーはオリジナルとほ
とんど変わらないのだから。
音楽に関して言えば、原盤に出資して、それ
を複製する権利で利益を生む時代は終わった。
この歴史的変遷に立ち向かう意義を深く感じ
る。
なんて考えながら、
今日はおやすみなさい。