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ドリブログ ARCHIVES

ハ ジ ェ メ マ シ テ ー エ 。


「 オ レ 、フ ト リ マ ー ス ! 」

突然、変な日本語とともに、彼は現れた。

そう、誰あろう、彼こそが、「録音侍」ニューヨーク隊員

ブライアン(通称 ブラブラブー)

なのだ。

只今、英語の歌録りとミックスのために、来日中。



「えっ!!!英語の歌!!!ミックス!!!

じゃあ昨日までの歌録りは,何のため!!!!

ドリカム、いったい、ツアーの合間にも関わらず、なんのレコーディングをしてるのーー!!!」

答えは、まだまだ先。

しかし、

このブログで、バレる可能性、大。

★ ★ ★

彼は、初対面の日本人を捕まえて、必ず、こう言う。

「 ハ ジ ェ メ マ シ テ ー エ 。

ワ タ シ ハ 、 ブ ラ イ ア ン 、 デ ー ス 。

オ レ 、 フ ト リ マ ー ス 。」

ちょっと、彼の言葉を、日本語に直してみよう。

「はじめまして。

私はブライアンと申します。

私は、たいへん大きな体をしていますが、けっして怪しいものではありません。 あしからず。」

という、意味らしい。

ここで、大きな謎が二つ浮かび上がった。

その1。誰が、こんな日本語を教えたのか?

その2。正しい日本語を教えたのにも関わらず、なぜ彼は、未だに、修正しないで、間違った日本語を使い続けているのか?

「謎その1」については、だいたい予想がつく。

名盤「beauty & harmony」に収録されている、「つめたくしないで」のミュージックビデオで、ブライアンと共演している女性、あの人に違いない。ちなみに、その当時(10年前)のブライアンは、今の半分くらいのサイズだった。時間があったら、是非、ビデオをチェックしてほしい。

「謎その2」については、専門家達はこう見ている。

多分、これを言う度に、結構「ウケる」のだろう。それに味を占めた彼は、わざと修正しないのだろうと。すなわち、確信犯であると。さすがは専門家。かなり、頷ける。

★ ★ ★

彼とは、もう10年以上のつきあいになる。

吉田の一枚目のソロアルバム「beauty & harmony」のレコーディングを、ニューヨークのエレクトリック・レディー・スタジオ(ジミー・ヘンドリックスのスタジオとして有名。吉田をはじめ、ディアンジェロ他、沢山のアーティストが、ジミーのお化けを見たと証言している。)でおこなった時、彼はそこで、アシスタントエンジニアとして働いていた。

その時のブライアンの印象は、サイアクだった。

愛想は無いし、態度はでかいし、彼の仲間達も認める変わり者だった。

ロンドンのスタジオのアシスタント(「ティーボーイ」と呼ばれている。名前が示すように、彼らは一日に百回以上は、ミルクティーを入れてくれる。)にすっかり慣れていた僕は、かなり面食らった記憶がある。

こんなこともあった。

ある日のこと、スタジオのコーヒーが無くなっていたので、彼をティーボーイのつもりで(もちろんアシスタントとしてリスペクトを持って)、こう頼んだ。

「ねえ、ブライアン。コーヒー無くなったんだけど、入れてくれない?」

すると、彼はこう答えた。

「オレは、コーヒーは飲まない!」

「!!!!!!!。」

レコーディングが終わるまで、一滴のコーヒーも飲めなかったことは、言うまでもないだろう。

そんな彼と僕は、SF映画のファンということで意気投合。(やっぱり変だ。)「愉快なバディー(仲間)」になってしまった。

実は、彼は、本当にハートのあるやつで、ニューヨークに引っ越した時も、いろいろいろいろ、面倒をみてくれた。

僕の間違いだらけの英語も、いまだに、忍耐強く修正してくれる。

(これにはマジで感謝している。)

数えきれないほどのジョークも教えてくれたし、ニューヨークでしか通じない、悪い言葉も教えてくれた。

はじめて、メッツの試合に連れて行ってくれたし、大リーグやホットドッグの楽しみ方も教えてくれた。

ガイドブックでは決して教えてくれない、地元ならではの流儀も、こっそり、伝授してくれた。

しかも、僕のアパートにあった、自慢の真っ白なソファーに、赤ワインを、ブチマケてくれた。

「ほんま、エエやつやァ〜。」

っと、いうわけで、

ブライアンが合流して、ますます賑やかな、スターチャイルド・スタジオだ。

★ ★ ★

そこで、衝撃公開!ツーショットの記念写真。


最近、◯ッパイが大きくなったと自慢する彼と、相変わらずグッドシェイプを保っている僕。