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お呼びでないヤツ


決して、「ナカムラマを探せ!」が、大反響だったという理由で、気を良くした訳ではない。

スタジオの作業が煮詰まってくると、皆を気分転換させて、仕事の効率を回復させるのも、

僕、

プロデューサー中村の、

大切な仕事だ。

そんな僕は、その場でゲームを発明しちゃうという、特技を持っている。数々のヒットゲームの中から、難易度の高いものを紹介しよう。

題して、

「お呼びでないヤツを探せ!!!」

★ ★ ★

それでは問題です。

この中で「お呼びでないヤツ」を当てて下さい。

難易度レベル5 ☆☆☆☆☆

ヒント。

一つだけ、音を録る道具じゃないものがいます。



正解は、
「 モ ス ラ 」
解説。

「モスラ」は怪獣のため、残念ながら、ケーブルをつないでも録音することが出来ません。しかも、この「モスラ」は、まだ幼虫のため、「ゴジラ」の駆除には向いていません。使用までにはもう少し時間をおいたほうが懸命です。一般的には「インファント島」産の「モスラ」が「ゴジラ」駆除には最も適しています。ただ注意したいのは、ごくたまにですが、東京タワーに「繭」を作ってしまうことがあります。東京タワー近くでのご使用の際は、注意が必要です。

特に、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のファンの皆さんは、「モスラ」によって、映画のシンボルが台無しになる可能性もあります。

その他は、もちろん、「マイクロフォン」です。レコーディングで音を録音するために使用されます。録音する対象物によって、様々な「マイクロフォン」が使い分けられます。ドラムなどの大きな音に適したもの、ピアノの様にダイナミクスが広い楽器に適したもの、ボーカル録りに適したものなど、エンジニアやプロデューサーは、何百とある「マイクロフォン」の特性に関する知識を持っていなければなりません。その都度、的確に「マイクロフォン」を選んで「良い音」で録らなければ、後で、どんなに高価な機材で修正しようとしても、音は良くなりません。すなわち「記録されなかった音を、良くすることなど出来ない。」ということです。ドリカムの場合、吉田の声にベストと思われる「マイクロフォン」を3、4本に絞り込み、実際、一本ずつ使って録音してみて、決定します。同じ吉田の声でも、その時のコンディションや、楽曲のテンポ、コンセプトによって適切な「マイクロフォン」が違ってくるので、最新の注意を払って選考されます。

★ ★ ★

次の問題です。

前回と同じように、この中で「お呼びでないヤツ」を当てて下さい。

難易度レベル7 ☆☆☆☆☆☆☆

ヒント。

一人だけ、音を調節出来ないヤツがいます。



正解は、
「 中 村 正 人 」
解説。

「中村正人」は人間ため、吸音材としては使用可能かもしれませんが、喜怒哀楽が激しいため、デリケートな音状設定にはあまり向いていません。しかも、今回、コートの下は「短パン」しか履いていない恐れがあるので、女性シンガーのレコーディングには使用しないほうが懸命です。本人は、例の「パイロン」の時とは違うコスチュームだと言い張っていますが、とにかく、信用しないことです。その方がショックは少ないでしょう。たとえブログのためとはいえ手段を選ばなくなってきた人間性にもあまり感心できません。「どうしても彼じゃなければダメだ。」という場合を除いては、たとえ出費がかさんだとしても、もう一本、吸音材を買ったほうが、将来のためにも、正しい判断と言えるでしょう。

その他は、もちろん、「吸音材」です。スタジオは、楽器のセッティングによって、様々な反射音が発生する場合があります。この「吸音材」のように、セッティングが簡単で、高さもフレキシブルだと、かなり、スタジオ内の音をコントロールすることに役立ちます。その結果、「良い音」でレコーディングが出来る訳です。

★ ★ ★


「はい! それでは、 今日は、 ここまで。」

「日直は、

「モスラ」と「マイクロフォン」と「中村正人」と「吸音材」を、

いつもの所に片付けておいてください。」

「 バ イ な ら ! ! ! 」