トラウマ
僕は所謂「教則本」とか、「実用書」の「オタク」である。
特別な理由は見当たらないが、この種の書籍に出会うと、ついつい購入してしまう。そのなかでも特に弱いのが「ベースの教則本」だ。
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僕のベース・スタイルは、至ってシンプルで指圧も強い。華麗に綺麗にプレイするタイプではなく、ベースのボディーをブリブリいわせるのだけは得意。したがって、難しい事は(もちろん)できないし、リズムキープに重点を置いているのでフレージングも派手ではない。
アマチュアのベーシストとセッションすると、「中村さんてー、そんな『感じ』(『程度』と言いたい所、武士の情けでこう言ってくれる。)なんすかー。」と鼻で笑われる事も多い。
なんせ彼らはジャコ丸コピーは当たり前。チョッパーなんて弾き始めたら、お願いするまで止めてくれない。正直、僕も「すごいなー!」と素で感動してしまう。
そんな「トラウマ」から、「オレも一応プロの端くれ。ジャコもチョッパーも出来なきゃ。」と、「教則本」を買ってしまう。実際、勉強になる事ばかりであり難い。
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次に好きなのが「英語関連の実用書」。
これらは、ほんの一部。本当は図書館1軒分ある。
「英語」は本当に奥が深い。ある学者が「世界で一番簡単な言語であるが故、世界の公用語となった。」と述べている通り、構造はいたってシンプル(例えば日本語は『ひらがな』『カタカナ』『漢字』の三つの習得が必要だが、英語は『アルファベット』のみ。)である。と同時に、あらゆるカルチャーをスポンジの様に吸収して自在に変化する言語でもある。
また、アメリカの英語に限定してみても、「移民の国」の性格上「米国英語」の多彩さは本当に面白い。
僕の英語はほとんどが独学である。だから発音は相当ひどい。通じているのが未だに不思議。なのにジョークなんか言うものだから始末に負えない。
ニューヨークで独りぼっちでマネージャーや弁護士を探して回っていた時に、僕の英語は必要にかられて、飛躍的に上達した。(もちろん発音以外。)
同じ内容を伝えるにも、エンターテイメント関連の人に対してはそれなりのいい方、弁護士に対しては弁護士が好む言い回しを徹底的に叩き込んだ。
でないと、こっちがクライアントなのに、先方の好きにしゃべられて終わり、というケースが多々あるからだ。
と、考えて行くと、僕の「英語の実用書」好きも、ある種の英語に対する「トラウマ」から来ているのかもしれない。
「私は、ト ラ ウ マ サ ト 。」
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鹿児島は「晴れのち曇り」という天気予報。
ドリカムは「完璧印」の「晴れバンド」。
あなたのハート揺さぶります。
「あんまりシェイクされても、慌てんなよー!!!」
ジャナバイ!!!