なんだかんだ言って、僕はコスチューム系が好きだ。
ドリカムの「ロックトウサン(0613)」シングル、「きみにしか聞こえない」のミュージック・ビデオ撮影が行われた。
映画「きみにしか聞こえない」の松橋プロデューサーが自ら総指揮。つまり映画との完全リンク作品となる。
「人は誰でも、出会う力をもっている。そして繋がっていく。」という楽曲の想いを映像化するのは至難の業だ。そんなコンセプトを具現するためのコスチュームを見事にスタイリングしたのは「ひびのこづえ」さん。
DWL1995のツアーパンフや旧DDIのキャンペーンの時などでコラボしているから軽く10年を超えるおつきあいになる。
僕の衣装だけでもかなり手間がかかっている。
左右の長さが違う袴のようなパンツにロング・コート。その上にネットでできたトップスを重ね着してさらにジッパーと帯でできたベストを着るのだ。それぞれのパーツからは色んな素材でできた沢山の紐や帯が延びていて吉田さんの衣装と繋がったりスタジオいっぱいに広がった布と繋がる。僕らが動くことによって衣装自体に様々な表情が生まれるように工夫されている。
スタイリスト「ひびのこづえ」の仕事はそれだけではない。
僕らの足下に広がる布も彼女のスタイリング。なんと240mもの長さの布がパラシュート状に縫ってある。小さな一戸建てがすっぽり入るぐらいの大きさだ。スタジオにひろげてみたらやや足りず手縫いで足したというのだ。そのプロ根性に脱帽である。シワの寄せ方だってこだわりがある。僕のヘアメーク担当のたけちゃんがシワを踏んづける度に「ひびのこづえ」とアシスタントさん達は”何度でも”シワを直すのであった。
そんな炎の職人「ひびのこづえ」が、撮影の終了間際、240mの布の隅に座り込んでいるのを僕は見逃さなかった。
「ひびのこづえ」さん!ほんとにお疲れさまでした。
で、あまりにも素敵だったので「ひびのこづえ」にスタイリングしてもらった僕のハニー「キャサリン」の写真もUP。