書籍化をシミュレーション
沖縄で怪しげな活動中と噂されていた「ドリブログ書籍化”審査”委員会」のメンバー、名倉さんから突然呼び出しをくらい、ヨヨヨや法輪さん共々緊急会議が開かれた。
なんと書籍化をシミュレーションしてみたというのだ。しかも試しに最初の2ヶ月分を縦書きに構成して来たというから他3名ユニゾンでビックラこいた。
ヨヨヨなんて元祖ドリブログで書籍化反対の姿勢を強調してるせいか、原稿も見ようとせずに「ダメッ!ダメッ!」をオーバーなアクションで表現するもんだからついつい「欧米か!」と突っ込みを入れたくなったが、「タカアンドトシ」さんのネタを無断で使う訳にも行かず、我慢してたら顔が懐かしの「クシャおじさん」みたいになってしまった。
もっと驚いたのは次の瞬間。ヨヨヨが手からブログフォースを出して僕を暗黒面に引きずり込もうとしたのだ。
編集者としては、ドリブログを単にプリントアウトしたような書籍にするのは意味が無いと思う。理由は、書籍という形体が同じ内容を伝える上でインターネットの環境に勝てるわけが無いからだ。つまり、文章としては多少難ありでもブログ・スタイルだからこそ気軽に読んでもらえるし「>>続きを読む」という演出も生きる。リンクで飛べるから内容も広がるし、何よりもリアルタイムであることがドリブログの大きな価値観である。
「う〜ん、ごもっとも。」僕は大きく頷いた。
「ただ・・・。」と法輪さんが続けた。
せっかく名倉さんがドリブログを縦書きに構成してみた原稿もある事だしそれぞれ持ち帰って「日記風エッセー」として読んでみるのはどうだろう。それでも尚かつ文章として面白さがあるなら一歩進める、面白くないのならきっぱり断念する、というのは。
「う〜ん、ごもっとも。」僕はもっと大きく頷いた。
ってなわけで、ヨヨヨの鞄に無理矢理原稿を押し込んで今回はお開き。次回(0426ぐらいを予定。)までに答えを各自用意することになった。
3人が帰った後、スタジオの机にどっさりのっかっている原稿を見てとんでもない事に気がついた。
その時また例の新聞広告「自分をあきらめない。」が目に入った。
なんつって。