「発奮の日曜日」
今回の日曜日は統一地方選挙の日。
スタジオに行く前に投票へ。投票用紙を受け取る時いつも緊張感に包まれる。民主主義国家に生活する自分の義務を果たし権利を行使する第一歩。音楽が楽しめる世の中であるように。環境と平和のための政治であるように。その想いは自分の住む町から発信出来るはず。
投票後、風が強い街を通り抜けスターチャイルド・スタジオに到着。
スタジオの中庭にあるチューリップの花が吹き飛ばされていた。散った花びらが芝生の上にまんべんなく広がりきれいな花模様になっている。これは絶好のシャッターチャンスとばかりT-9ちゃんをと思ったが、珍しいこともある、家に置いて来てしまった。こんなときこそA嬢に無理矢理持たされたドリブログ用携帯があるじゃないかと、珍しいこともある、ちょ
っと彼女に感謝しながら鞄の中を探したが見つからない。これも家に置いて来たらしい。結局写真を撮れずじまい。
そうか、「日曜日っていうのは一般的にはお休みでしたっけ?」って先週ブログったばかりじゃないか。きっと今日のノリは日曜日モードなんだろう。
ってなわけで、スタジオでも日曜日モードを採用。作業途中ここしばらく買いだめていたCD(僕の場合、プリプロ中はよっぽどの事が無い限り他のアーティストのCDを聞かないようにしている。メロディーやフレーズの一部が知らず知らずのうちに頭に残り自分のアイデアの様に出て来たりしたら大変だからだ。)を聞いたりしてリラックス。
その中でもっとも僕の心を揺さぶってくれたのが、細野晴臣さん(僕の心のベースの師匠。学生時代どれだけコピーしたか分からない。)の1975年の名盤「トロピカルダンディー」。
もちろん31年前学生の時アナログレコードで購入済み。CDでも持っておきたかったので遅まきながら他のティンパンアレーものと一緒にゲットしておいた。
細野さんの音楽を聞くといつも思う。当時細野さんたちが作っていた音楽が、技術的にも創造的にも、日本のロック、ポップスの頂点なのじゃないかと。そして、その音楽を聞いてミュージシャンを目指した僕は、今、細野さんに認めてもらえるような音楽をやっているのだろうかと。
珍しいこともある。僕にとっては「発奮の日曜日」になった。