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ドリブログ ARCHIVES

「AND I LOVE YOU」


約1年前、10月も終わろうとしていた頃。

僕の苦し紛れのアイデアから「もしも雪なら」のミュージックビデオを自主制作することになり(詳しくは、2006年のドリブログ1020
10271029)、末田監督と吉田さんと僕の3人だけで、ビデオカメラやら、三脚やら、メーク道具やら、衣装やら、音出し用のラジカセやらを手に一杯抱えて、朝も暗いうちから、ニューヨークの街を上から下へと駆けずり回っていた。

そんなふうに頑張ってビデオを撮ったせいか、吉田さんも僕も大好きな曲「もしも雪なら」に対する思い入れは特に強かった。「この曲が入る次のアルバムは、絶対、来年のクリスマス前にリリースしたいよね」という“夢”を僕らは持つようになった。

おりしも、翌年に控えた4年に一度のドリカムワンダーランド(DWL)で叶えたい夢を募集している中、「DWLイヤーに、新しいアルバムを出してほしい!」という“夢”も多数寄せられ、皆にも背中を押されたような気がしてアルバム作りは現実味を帯びてきた。

反面、なにからなにまで手作り(せざるをえない)のドリカム・チームにとって、2本の映画音楽製作に関わりながら、3枚のシングルをリリースし、DWLツアーとアルバム制作を同時進行するというのは過去18年間で経験したことはなく、無謀な“夢”と思えたのも確か。

でも、「もしも雪なら」をテレビやライヴで演奏するたびに、『この曲を来年の冬のアルバムに』という想いは強くなるばかりだった。

『やれるところまで、やってみよう』自分達に挑戦するような気持ちで、「今回は一曲」厳しい時は「今回はドラムだけでも」といった歩みで、様々なプロジェクトの合間をぬって、曲書きやプリプロ、レコーディングを重ねていった。(ドリブログでも、なんでまたレコーディングをしてるの?なんていうことも多々あったと思う)

2007年8月。DWL2007ツアーが始まった。

僕らにとってその“夢”は単なる「目標」から、なんとしても果たしたい、いや、果たさなければならない「約束」にかわっていった。

★ ★ ★


いまの時点で、(まだ未完成の部分もありますが)その「約束」を果たすことができそうだということを、みなさんに報告します。

これは全て、吉田さんの想像を絶する困難な状況の中での一歩一歩の積み重ねによるものです。

ここに至るまで、僕らの夢を叶えるために昼夜なく働き続けてくれている「ちっちゃい会社」のスタッフ、そして何よりも、PPメンバー、ドリブロガー、ドリボーダーをはじめとするみなさんからの絶えることのない暖かいメッセージ、心から感謝しています。

「約束」という意味でも、また、DWL2007を締めくくるという意味でも、ドリカム14枚目のアルバム「AND I LOVE YOU」「もしも雪なら」をはじめ、僕らのありったけの愛と想いと祈りを躊躇することなく表現した13曲を収録して、予定より一週間遅れてしまいますが、2007年12月12日にリリースします。

吉田さんへ。ほんとに、ほんとに、ありがとう。ほんとに、ほんとに、ほんとに。僕からで申し訳ないけど、宇宙と同じ大きさの「花丸エスト」送ります。